地域支援としての老人保健施設の役割
−老年痴呆入所者の実態と第3次予防・痴呆のケアー

Supporting roles of the geriatric intermediate care facility in community health.
Care for elderly dementia in the facility.

柏崎洋子 * / 蛇石 陽 * / 小田中眞理 * / 吉浜悦子 *
田代米子 * / 橋本信夫 * / 橋本勢津 **

* 宮古老人保健施設桜ヶ丘 ** 前岩手県宮古保健所


キーワード:施設入所老年痴呆, 3次予防, 個別ケアの開発

要約

 老年人口の急速な増加に伴い,痴呆性老人も増加傾向にある。その対策が今後ますます重要になることが予想されるので,施設に入所している痴呆性老人の実態を10年間にわたって調査し,その三次予防・ケアのあり方について検討した。その結果,個々の職業歴や生活歴を考慮したケアを行うことによって高度痴呆でも効果が認められるケースがあり,今後,家庭にもこの知識を普及することによって,在宅での生活機能維持につなげられる可能性を見出した。

(岩手公衛誌,13(1・2),45-49,2002.)


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